バナー
IT導入のポイント

はじめに

こんにちは。あなたに出会えてとても嬉しいです。

素晴らしい出会いに感謝! 申し遅れましたシーシー・ネットワークの福留 裕高(ふくとめひろたか)といいます。
  私は9年程前の1997年は皆様と同じユーザー側の立場で情報システムと関わっていました。
また、1998年以降は大企業向けの情報システムパッケージでは当時より世界No1のシェアを誇るドイツ製SAP社R/3の導入を大手SI(システムインテグレーター=システム立案・導入・保守支援会社)と一緒にお手伝いさせて頂いてきました。

   しかし、なにかしっくりいかないなぁと常々感じていたところがありました。
ITは今日の企業活動には欠かせないものとなっているのは確かなる事実ですが、ファションと同様、流行に非常に左右されているような気がしてなりませんでした。(ファッションはそれでも大いに結構と私的には思いますが・・・)
  例えば、ある大手SIはシステムの導入を検討中の企業に立案のコンサルティングを実施しています。
この中の重要な仕事に採用するパッケージソフトの選択を行う作業がありますが、この担当メンバーがある特定の情報システムパッケージソフトを専門に導入する部隊のメンバーと同一人物であったりします。
  当然ながら彼らが最適であるといって推奨するのは自分たちが導入するパッケージソフトです。
その大手SIは一番儲かる(人気があって高価な)パッケージソフトを事業として扱っているのですから、結果として顧客個々への最適なパッケージソフトを推奨してはいないことになります。
また、同一メンバーではないにしても自社が得意としているものを推奨していることが少なくありません。

   SIだけではありません、システムを導入するユーザー側も箔がつくということの理由を第一に有名パッケージの導入を決めているというケースもよく耳にします。

   これらは論外ですが、システムを導入する上で、本当に重要なポイントは何でしょう。これから見ていきましょう。

お金を払い労力を使っているのに満足していない事実

私は日本橋の玉ひでの親子丼が好きで、住まいの千葉から高速を使い、人形町近辺のパーキングメータの設置場所に駐車してでも、食べにいくことがあります。

知人には私の上をいくすし好きの猛者がいますが彼は同じ千葉県からホタテを求めて北海道のサロマ湖に行ったり、関さばを求めてや山口県下関に行ったりしてます。

当然ですがお金を使い労力を使ってでも食べたときにおいしいと満足を感じるためにこのような行動をとっています。

 ところが企業の情報システム満足度の調査では導入後満足していない企業が55%も存在します。
親子丼やすしなら少額の出費ですみますが情報システムの導入には何倍もの多くの費用と労力と時間を掛けています。
一方で乾いたぞうきんを絞るように経費の節減に努めていながら、これは大変なことです。

it-01.jpg

目的・目標、戦略を持つことの大事さ

もうすぐ北京オリンピックが開催されますが、代表選手たちは自らの才能と努力だけではなく、高い目標・目的と戦略を持ってそれを遂行してきた結果、あの場所に立てることになったということは皆さんのご存知のとおりです。
オリンピックの選手になるほどのことではないにしても、企業にとって情報システムの導入はある程度のハードルを持つ課題と言えます。目標・目的と戦略が必要です。

システム導入後はシステム導入前と業務のやり方は変化します。
導入前と同じであれば、新しいシステムを導入する意味がないわけですから、当然と言えます。
そこでシステム導入プロジェクトは業務改革を一体的に実施することが必要です。
これを裏付ける資料があります。下の資料はシステムの導入と業務改革を一体的に実施した企業群とそうではない企業の満足度を各項目別に比較したものです。

全ての評価項目に対して、業務改革を一体的に実施した企業群の方が満足度が高いことがわかります。

 

it-02.jpg

道具にすぎません

私は野球が好きで、イチローのファンです。

イチローは日本でプレーしていたときはヒットはもちろん長打を要求されていたこともあり、振り子打法と呼ばれる体重移動を大きくとる方法をとり、するどい打球を飛ばしていました。
ホームランを20本以上打ったシーズンもありました。

メジャーリーグに挑戦したイチローは挑戦の年、メジャーのピッチャーのスピードへの対策としてそれまで大成功だったといえる振り子打法を捨て、体重移動の少ない打法に変えました。
これは同時に1番打者に徹し、長打よりも数多くのヒットを望んだことを意味します。

こうしてみなさんもご存知のとおり、2004年に歴代メジャーリーガー前人未踏、262安打の超大記録を達成しました。
この大記録の裏にはメジャーのピッチャーへの対策としてイチロー自身が彼のバッテイングに対する考え方にそれまでとは違う新たな意識革新が起こり、その考えに基いてバッティング方法を革新したという事実があります。

 

情報システムの導入もイチローのバッティングのように同様の革新が必要です。
まず、イチローが最初にしたバッテイングに対する考え方を革新したようにシステム導入も導入企業の組織文化革新が必要です。
it-03.jpg イチローはその考えのもとにそれまで成功していた打法を変えましたが、システム導入企業も業務革新、経営革新が必要です。
最後に道具です。道具である情報システムは前の2つの革新をフィードバックしたものを使えばいいのです。ちなみにイチローのバットはメジャー挑戦初年度は素材の木をホワイトアッシュに変更したそうですが、現在は日本で使っていたものと全く同形状、同素材(アオダモ)のものを使用しているそうです。

ITも土台が大切です

ゴルフをやっている方はいらっしゃいますか?中にはクラブをしょっちゅう新調する方がいらっしゃるそうですね。
私はゴルフはやりませんが、ゴルフをやっている知人から聞いた話です。

でもその人は「ある程度の道具は必要だけど、使う人の技術がなければ、宝のもちぐされですね」と言っていました。
また、イチローのバットを使えばイチローと同じ打撃成績を残せるという人はいないでしょう。

これは情報システムについても同様です。いくらよい道具であるシステムを導入しても、土台となる企業基盤や業務、経営への思想がしっかりしていなければ、システムの導入は成功しません

企業システムは3つの層の集合体であると考えることができます。
1番下の最も土台となる部分が企業基盤層です。前頁の組織文化革新を必要とする層です。
2番目がビジネスプロセス層です。ここに組織文化革新に基き、業務革新、経営革新を盛り込みます。
3番目が情報システム層。これは道具である情報システムの部分です。

システム導入プロジェクト成功の秘訣は企業システムの3つの階層である企業基盤層、ビジネスプロセス層、情報システム層を密接に関連付けて推進していくことです。

また、組織文化革新(意識改革)に基き、当然変えていくべき業務・経営に革新を盛り込むこと。また、これをシステム導入と平行して実施していく必要があります。
システム導入においてはよく最初は目標や改革を盛り込んでいても、いつの間にかシステムを導入すること自体が目標となり、目的、目標、革新などを見失ったためにいざ、運用開始となると使えないシステムになっている例が少なくありません。

イチローの大記録の達成は前述したようにまず、打撃に対する意識を改革し、それに基きフォーム改造を行うというプロセスを経ています。その結果彼の例の場合は道具であるバットは従来のものでもいいという結論に達したのでしょう。

 

it-04.jpg

参考図書:ERP研究推進フォーラム発行  「ERPパッケージと導入支援パートナーの戦略的な選定」


株式会社シーシー・ネットワーク
〒101-0043 東京都千代田区神田富山町19番地 丸屋ビル TEL 03-5289-9341 FAX 03-5289-9342